こんにちは、宇野なずきです。

普段はインターネットを中心に短歌を詠んだり詠まなかったりしています。

突然ですがみなさん、クソな写真はお持ちでしょか。なぜ撮ったのか分からないような写真。いつの間にか保存していた写真。フォルダの奥底に眠っていると思います。

この 「くそひともじ」は、そんな写真に短歌を添えることによって素敵な写真にしてしまおうという企画です。

クソ写真と五七五七七の三十一文字(みそひともじ)が合わさるので「くそひともじ」です。頑張って考えたタイトルです。よろしくお願いします。

 

それではまずはこちらをご覧ください。

そういう看板が並んでいる写真です。 ちなみに今回掲載する写真はすべて能登たわしさんから提供されたものです。 こういった写真に短歌を付けていきます。

 

 

光らない看板を持つ僕たちは朝日が昇るのを待っている

 

それっぽくなったと思います。自分で自分の短歌を解説するのは恥ずかしい行為なので次々やっていきます。

 

 

 

いっぱいになったごみ箱です。なんで撮ったんだ。

 

 

ごみ箱として生きてきた もうきみの相談に乗ることはできない

 

 

 

ぼろぼろのパイプ椅子。どこか哀愁を感じさせます。

 

 

ご自由におかけください泣きそうな順に並んでお待ちください

 

 

 

シャッターの貼り紙を眺める誰かと誰か。彼らは一体何を思うのか。

 

 

貼り紙の中でも剥がれかけているやつが食べ頃なんですよ、ほら

 

すみません、色んなバリエーションがあった方がいいと思ったんです。

次で最後です。

 

 

 

立小便禁止の駐車場。

 

 

いけないと言われたことを試したくなるのも恋に含まれますか

 

 

 

神様は何も禁止していない。恋も、立小便も。

 

大人が勝手に決めたルールで、僕らは息苦しい世界を生きている。

 

クソみたいな写真は、自由になりたい人たちのSOSなのだ。

 

僕はそんな彼らを、そして自分自身を救うために、短歌を詠んでいこうと思う。

 

この世界にクソみたいな写真がある限り。


The following two tabs change content below.
宇野なずき

宇野なずき

短歌note
僕だけがインターネットの亡霊で他のみんなは居酒屋にいる
宇野なずき

最新記事 by 宇野なずき (全て見る)