〇手品先輩

このジャンルでは現在もっとも有名な作品といっても過言ではない。ステッキとマントが完全に「2」の形になっているうえに、隣にある「1」よりも大きく、誰がどう見ても2巻である。作者も編集もデザイナーも気づかなかったのか、手品先輩を買い求めに書店に行った人が「あれ2巻じゃん、1巻ないな」と諦めたケースもあったかもしれない。

 

 

〇それでも町は廻っている

背景にある止まれの標識が漢数字の「一」に見える。また本当の巻数表示の「3」も丸に囲まれているデザインのため混同しやすい。これは公式ファンブック『回覧板』の作者コメントでも1巻と間違えて買ったという報告があったと記されている。幸いにもそれ町は1話完結の話がほとんどなのでどこから買っても問題なく楽しめる。

 

〇激昂がんぼ

激昂と書いて「ブチギレ」と読む。このシリーズは『極悪がんぼ』『激昂がんぼ』『がんぼ -ナニワ悪童編-』とどこから買っていいのかわかりにくいうえにこの仕打ちである。タバコの煙とシャツの襟で「3」に見えるがこれは1巻。『極悪がんぼ』というタイトルは『極楽とんぼ』のパロディであるらしいが、極楽とんぼ自身が極悪であった。

 

〇弱虫ペダル SPARE BIKE

もともとこれを本屋で見たことによりこの企画を思いついた。帯があると3の字が隠れ、92巻に見える。普通なら92巻など存在しないと瞬時に判断できるが、『弱虫ペダル』ほどの長期連載になると「あっ、いつの間にかそんなにでてたんだ」となんとなく納得してもおかしくない。ちなみに2017年5月14日現在『弱虫ペダル』は50巻まで出版されている。92巻なんてすぐそこだ。きっと92巻でも叫びながら自転車に乗っているのだろう。


(20170529追記)

5巻だ。このマンガは現在4巻まで出版されているが、どれも5巻に見える。もうすぐ5巻が発売になるのでどんな書影になっているのか楽しみである。

 

他にもあったら教えてください。


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能登 たわし

能登 たわし

ローストビーフ丼って見た目ほどおいしくない。