押し入れからでてきた6年前のメモリーカードからオリジナルC級カレンダーをつくった。
さて、年があけてしばらく経ってしまったが、カレンダーの話である。
カレンダーといえば、美しい大自然やかわいい動物大集合、はたまた文字だけのシンプルなものがよくお店で売られていて、万人ウケする定番かと思う。
仮にそれらを“A級”とランク付けするとしよう。
ならば“B級”は何かと問われれば、自分の子どもやペットの写真を使って作成したオリジナルカレンダーではないだろうか。
しかし、である。
それにしても普通すぎやしないか。せっかく1年間使うのだし、ライバルに差をつけたい、意中のあの子を振り向かせたいと常日頃から考えている貴殿としては、もうちょっとパンチの効いたものが欲しいところだろう。
そこで朗報である。
自分が若かりし頃に撮った、おそらく今見たら恥ずかしいであろう写真、いわゆる若気の至りアルバムをひもといてオリジナルC級カレンダーを作ればいいのだ。
若かりし頃といっても基準が難しいが、私がスマホを使いだしておよそ6年ということで、それ以前のガラケーやデジカメおよびフィルムのカメラで撮った写真の中から採用するというルールを設けた。
複雑な思いの中、押入れをあさったらメモリーカードとプリント写真がわんさかと出てきた。いや、わんさかも出てないが、ほどほどに出てきた。これからが本番である。
16MB、32MBという表記に目を疑う。MBって「マジ、ビビる」の略だっけ。
それではさっそく作業にとりかかろう。まず玉組(日付の部分)を用意する。ネットでテンプレートを拾ってきてもよかったが、今回は自作した。これに自慢のフォトグラフを12ヶ月分添えれば完成である。めっちゃ簡単。
で、某3分クッキングばりに唐突に完成したのがこちら。
月ごとに見ていこう。
1月はほんのジャブ。
「花だなぁ」という感想しか出てこないし、名前も知らない。これはどういうことか。
まさか自分が花の写真を撮ってるなんて思ってもみなかったし、しかも消さずに残しておいたことにびっくりしたのだ。
「花を愛でる」文化なんてこれっぽっちもないはずなのに花の写真を持っている。いわばロリコンじゃないのにカメラロールから幼女の画像が出てきたくらいの恥ずかしさなのだ。伝われ!この気持ち。
2月、湯気が出ていない不思議。
うってかわって二段飛ばしな画像が出た。
おそらく学生時代に「これがアートだ」「どうだシュールだろう」みたいな狙いで撮ったんだろうけど、どうしても残念でした感は拭えない。当時の自分をやさしく抱きしめてあげたい。あと、カレーうどんが食べたい。
3月、元気もりもりガッツ牛乳。
専門学校時代、パッケージデザインの課題で作ったものだが、レタリングがひどい。
牛乳っぽいということで、でかでかと「成分無調整」と表記しているが、それがどういう意味かを当時のkoge少年は知るよしもなかった。まあ今でもよくわかっていないのだけど。
ただ「ガッツ牛乳」という小バカにしたようなネーミングは今見てもキライじゃないぜ(自画自賛)。
発表の途中だが、ここで余談タイム。
この写真を見てほしい。
差込みがL字型ってなにげに使いやすい。
miniSDカードを読み込むスロットがなかったので、ネットで変換アダプタを買ったのだが、それだけだと送料のほうが高くなってしまうので特に必要のないライトニングケーブルも買ってしまった。これがお前らのやりかたか!
以上、余談タイムでした。
4月、緑広がる景色がなぜ…
8年ほど前に今住んでいる町に引っ越してきたのだが、その際見て回ったアパートのベランダからの風景だ。だからどうだという感じだろうが、市内から郡部への引っ越しだったので、
・駅から30分の坂道
・アパート前のスーパーがつぶれており、最寄りは駅より遠い
・壁にところどころシミがあると思って近づいたら全部カメムシ
といった洗礼を受け、どうにもいたたまれなくなった経緯がある。なお、結局どこに住んでも虫が出る環境だったので、今ではでかいクモが出ても動じなくなったのは良かった。
5月、新緑の風薫るトイレ前のカルピスとモアイ。
これも2月と同様「これがアートだ」系である。しかしこのタイプのカルピスウォーターは今となってはレアじゃないだろうか。
ちなみに、モアイは当時乗っていたスーパーカブのキーホルダーとして付けていたが、のちにバイクが盗まれてしまった。しかたなくまた買ったものの、ふたたび盗まれた。なにくそと3台目のカブを購入するも、三たび盗まれたため、村人たちは「モアイ様のたたりだ!」と騒ぎたて、あちこちに火を放つ者、畑を荒らす者、金品を強奪する者などが現れ無法地帯となってしまう。その事態に憤慨したモアイ様のとった行動とは……(つづかない)。
6月、ムンクの叫びがふたつ。ムンクムンク。
ムンクの叫びのビニール人形、おきあがりこぼしである。小さいほうは30cmくらいだが、大きいほうは1mを超えてくる。「おしゃれインテリアに最適!」と鼻息荒く購入したが、ただ部屋が狭くなっただけだった。夜中に目覚めたときに目が合うと「うぉっ!」とマジの声が出るので注意が必要である。

koge

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