今週気づいたこと。小学校一年生の思い出。

 

昔のいやな思い出というのはいつまでもついて回り、ふとした時に甦り「もう終わりだ」「死にたい」と呟いてしまう。

だが文字や漫画にして世に公開し少しでも共感や笑って貰えると救われるのだ。この場を借りて昔の恥を救ってほしい。

小学校入学前に引っ越しをし、知らない子供だらけの中で入学式に参加した頃、話しかけてくる子や少しでも優しくしてくれた子に助けられた。その中でも、なにかと理解力がなくとろくさい私を手助けしてくれた男の子がいた。その子と偶然帰り道が一緒になり歩いていた時こんな事を言われた。

 

「はだかを見せてほしい」

 

小学校一年生だ。純真な子供である。汚い考えなど一切ないと思う。

そしてこう続けたのを覚えている。

「僕のお父さんは体の研究をしている。
トイレでチラッとでもいいから見せてほしい。
かわりに僕のも見せるから」

 

確実に嘘だと思う。

 

その時もそう思った。だが父の仕事を偽ってまでとは。

いやほんとかもしれないけど。

子供心に父の役に立ちたかったのかもしれない。今そのことを深く考えても仕方がないのだが。そんなことを言われ、今まで彼に対して抱いていた安心感や好感は一気に恐怖に変わった。

得体の知れない恐怖。

何のために。

性をまだ知らなかった頃のためなぜ裸を見たいのかわからなかった。だが裸を見られるのは誰でも恥ずかしい。

帰り道は家からまだ遠かった。家の近くならはぐらかして家まで走ればよかった。田舎なので距離は遠く人通りも少なかった。この追い詰められた状況でどの選択が正しいのか。走っても追いつかれる気がした。なら言葉で拒否をはっきりと提示しなければいけない。目的はわからないが嘘だとは勘でわかる。

「そんな研究はない」

それが精一杯の拒絶だった。人格を否定する勇気はないので。
何を言っている、馬鹿じゃないのかとは言えなかった。

言えばよかった。

たぶんそれが一番いい選択だったと思う。

 

「あるよ、しらないだけだよ」

 

言葉では勝てないと確信した。気の弱い性格故もう何も言えなかった。知識がないから証拠もない。

その子があるといえば、あるんだ。裸になるのももいやだし、裸をみるのも嫌だ。自然と早足になり安全な家へ早く帰りたかった。

ここからあいまいな記憶だがめちゃくちゃ走った気がする。案外こういう時は足が早くなるということがわかった。

高校のころ体育の時間に運動靴をわすれてローファーで走ったほうが恥ずかしい早く終わりたいという気持ちで早く走れた。ある程度走ると、もう彼の姿は見えなかった。なぜ嘘までついて裸を見たかったのか。家に帰ってもずっと謎だった。

それ以降彼と関わることはなかった。というか関わらないようにした。

しかし15年以上たった今でも鮮明にあのシーンは甦るのだ。夢だったような思い出だが生々しくもある。

今になって彼のあの時の目的を考えてみる。もしかして単なる、興味だったのかもしれない。普段見ることのない他人の裸 自分とは何が違うのか、どうなっているのか確かめたかっただけかもしれない。

これが中1なら別の理由かもしれないが小1ならこれであろう。

そう考えると最近は心の整理がつきそうだ。


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逆襲

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夜の電車で缶飲料持ってる人、ソフトドリンクだった試しが一度もねぇ。
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