珪藻土で傘をつくればすぐに乾いて最高

濡れてもすぐに乾く魔法のような素材、珪藻土を使って傘をつくればしずくの垂れない理想の傘になるはずだ。

ニトリやロフトなどの生活用品店で「魔法のバスマット」のようなものが置いてあるのを見たことがあると思う。

これは珪藻土という素材でできている。珪藻土は吸湿性が非常に高く調湿材としてよく使われている。つまり、めっちゃ水を吸うしすぐに乾くのだ。

有名なのはバスマットだが、壁材としても昔から使用されてきた。うちでも珪藻土のコースターと調味料入れの中に入れるブロックを愛用している。ちょっとした水滴程度なら本当にあっというまに乾いてしまう。

そんな珪藻土を使って傘をつくれば、電車やお店に入るときに滴が垂れることもないものすごく快適な傘になるのではないだろうか。

〇いざ工作

ではさっそくつくっていこう。

これが、

こうなった。

工程に関しては材料と道具から想像がつくと思うので説明はしない。デジカメに珪藻土がつかないように散々苦労しながら何枚も写真を撮ったが、特にハプニングもなく普通に塗り終わってしまったので使いどころもないのだ。私の85枚分の苦労はGoogleフォトだけが知っている。

注意書きにおそろしいことが書いてあった。衣類につくと諦めるしかないらしい。

肝心の機能について試す前に少しだけ見た目の話をさせてほしい。人だって物だって最初は見た目から入るのだ。今回使ったDIY用珪藻土は9色から「若葉」を選んだ。透き通るような薄いグリーン、塗って乾いてみるとこれが予想以上に好みの色になった。

すのこに塗ってバスマットを置けば便利なのでは、と思ってつくったもの。人が乗ると割れそうなので失敗作だけど、とにかく綺麗。

〇機能性はどうだ

雨が降る予報はなかったので、水をかけて試してみる。

期待通りなら濡れてもすぐに水滴を吸収する最高の傘になっているはずだ。

こうして透かしてみると塗りムラがよくわかる。

畳むと剥げてしまいそうなので、広げたまま近所の公園まで移動する。日傘っぽくは見えないし、そもそも私自身が日傘を差すタイプにも見えないから、目撃した人に「こんなに晴れてるのになぜ」と思われたかもしれない。

ここが東京でよかった。地元なら「能登さんちのお子さん、どうしたのかしら」と言われてしまう。どうもしてないよ。

天気はよかったが、風が強かったので傘を広げたまま歩くのはけっこう大変だった。

水道がある公園が見つからなくて、3件目でようやく見つけることができた。どの公園にも水道くらいあるものだと思っていた。毎日目の前を通っていても、案外どこの公園にどんな遊具や設備があるかを覚えていない。「タモリの顔のどこにホクロがあったか描いてみて」と突然言われても正解を出せる人がまずいないのと同じことだろう（ちなみにタモリの顔に目立つホクロはない）。

おそるおそる水道をひねる。