今週気付いたこと。想像力ととんでもない偏見の話。
理不尽な偏見なのはわかっているんだけど。
近所に和菓子屋さんがある。
これがまた良い感じのお店で、ものすごくアットホームなのだ。ガラス張りなので店内の様子が外からうかがえるのだけど、いつも店内にあるテーブルに家族の誰かが座っている。作り付けの木製のテーブルとイスで、おそらくもともとは買ったその場で食べられるイートインスペース的な場所だったのだろう。
昼頃に行くとテーブルにはおばあさんが座って伝票の整理をしていて、夕方頃に行けば小学生くらいの息子さんが宿題をしている光景を目にすることができる。なんともアットホームだ。
その小学生のくらいの息子さんはたまにお友達をよんで一緒に遊んでいる。遊びの内容はカードゲームだ。店内の木製テーブルはそこそこの大きさがあって、対面で座れるのでカードゲームをするにはかなりちょうどいい。そんな微笑ましい光景を見てぼんやりと考える。
あの子がこのまま大きくなったら……くさくなるのかな?
五年後、十年後、小太りの男が木製のテーブルに向き合って座って、和菓子屋にはふさわしくないにおいをまき散らしている光景をつい想像してしまうのだ。
もちろんとんでもない偏見だとはわかっている。俺はかなり理不尽な偏見を抱くタイプの人間だ。気をつけなければいけない。この件についてはいつかしっかり整理しなければならないとは思っている。
においのイメージは、子供の頃過ごした町にあった「ミント」というカードゲームショップと、つい一年前まで済んでいた日暮里のビデオ屋のゲームスペースから得たものだ。おそらくカードゲームに俺と似たようなイメージを持っている人は少なくないと思う。
あの子、このままあそこでくさくなっていくのかな?
アットホームな和菓子屋さんの微笑ましい光景を目にするたび、そんなとんでもないことを考える。
能登 たわし
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