ハイパーミクスチャーテキストサイト・ひざかけ炒飯、縁あって参加させていただくことになりました。

しかし、私はいままで特に何を生み出してきたわけでもないタイプの人間ので、どうなるのかは未知数です。

これが最初で最後のエントリにならないようにがんばるぞ。

ところで、私は喧嘩を目撃して警察に通報したことがあります。

数年前の話ですが、東京・新宿の某会場にてイベントを観覧後、その会場から出たところでの目撃でした。太めのチンピラが別のチンピラの服をひっつかむわ地面に引きずり倒すわ背中を蹴るわで、なかなかのエキサイトぶりでした。お互い怒声などはなく、黙々と行動していました。

目の前でガチの暴力行為を目撃したので内心はかなりビクビクしながらも、よーしここはいっちょ市民の義務でも遂行するか〜と、スマートフォンから警察に通報をしました。人生初の通報です。

自分が110番に電話を掛けることになるなんて思ってもいませんでしたので、もう恐る恐るの通報です。110番だったか119番だったか、ああいうときって一旦ちゃんと落ち着かないとわからなくなっちゃうんですよね。ちゃんと落ち着いて、しっかり110番に通報です。

オペレーターは女性でした。「新宿の〇〇前で喧嘩があって〜片方が片方を引きずり倒して蹴ってて〜」などなど説明し、警察官が来てくれることになりました。やはり明確に犯罪行為があると確認できないと対応してくれないんですね。こと警視庁ともなると、イタズラ通報や緊急でない通報も多いでしょうし。みなさんも通報する際は「こういう言い方をすれば犯罪行為があったということが伝わりやすいな」ということをちょっとだけ考えてみるといいかもしれません。もっとも、通報すべき場面になんて遭遇しないほうがいいですけどね。

5分もしないうちに複数名の警察官が現場に到着したのですが、チンピラはいませんでした。それもそのはず、チンピラには脚が生えているので、移動してしまったのです。

太めのチンピラとアナザーチンピラは、警察が来る少し前に、路地へと滑り込んでいきました。私もチンピラvsチンピラの喧嘩をそう言えば、アネゴ的なおばさんがその路地のほうに向かって「もうやめなよ〜」みたいなことを言っていたのを覚えています。

私も通報者である手前、チンピラ大移動後に臨場した警察官たちに、「あの、通報した者なんですが…」と声をかけます。「あのへんで喧嘩してて…このへんで蹴っ飛ばしてて…その路地に入っていって…」などと、状況を説明しました。

ここで問題が起こりました。このとき「その路地に入っていって…」と言ったせいで(?)複数人いた警察官全員がその路地にするするするっと入っていったのです。結構奥まで。

私はひとりで立っています。ある考えがふと浮かびました。

「…これ、周りにあのチンピラの仲間がいたらどうしよう。逆恨みされない?」と。

私が話していた人も含めて警察官は全員路地裏大冒険中。もしいま、この新宿の群衆に紛れてチンピラ仲間がいたら、もしそのチンピラ仲間が私と警察官の会話の様子を見ていたら、「あいつが通報したのか〜ちょっとぶっ飛ばそ〜」とならない保証はないな、と感じました。ああいうとき、その場の群衆がみんなチンピラの仲間に見えます。報復チンピラの可能性を恐れた私は、こそこそと退却しました。

新宿駅に向かう途中、知らない番号から電話が掛かってきました。さすがにチンピラ相手に電話番号が知られているわけはないので、電話に出ようと思いました…が、やはり内心焦っていたのでしょうか、間違えて電話を切ってしまったのです。

「しまった!」と思って、いちおうすぐに掛け直しました。すると、具体的なことは忘れてしまいましたが、警察の施設だか部署だかに繋がりました。

「あの、さっき通報した者なんですけど…」などと言ってはみましたが、警察側から通報者に電話を掛けるときにその番号の回線が使われて、「その番号に掛け直すと全部ここ(何かの施設だか部署だか)に繋がっちゃうんですよね〜」と言われ、結局どうにもなりませんでした。

数年が経ったいま思い返すと、もしかするとあのとき、警察官たちの中では私はイタズラ通報者扱いになっていたんじゃないかなと、不安になります。通報を受けて現場に急行したら、チンピラはいないし、しかもいつの間にか通報者が消えた上に、その通報者に電話を掛けてみたら出ずに切られたわけですから、そう思うのも無理はないなと思います。しかし、実際は恐怖を感じての自己防衛の結果であり、イタズラではないのです。わかってください。

警察のみなさん、通報者の保護にも注力をお願いします。(壮大な着地)


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又来シュウ

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