とにかく見ていただきたいツイートがある。
アメリカの #トランプ大統領 は、地元メディアのインタビューで、ロシアの #プーチン大統領 を持ち上げたうえで、「 #ロシアだけでなくアメリカにも多くの殺人者がいる 」などと発言したことに与党・共和党内からも批判が相次いでいます。https://t.co/iM32d59N3N
— NHK国際部 (@nhk_kokusai) 2017年2月6日
私の感想は至極素朴なものであった。
どんなハッシュタグだよ。 https://t.co/k9oaRQg4T5
— 又来シュウ (@mt82s) 2017年2月7日
「#ロシアだけでなくアメリカにも多くの殺人者がいる」という、衝撃的なハッシュタグ。それもNHKの公式アカウントのひとつからの発信である。
トランプ大統領の発言には衝撃的なものが多いが、それはすでに皆様もご存知のことであろう。発言の是非などを問題にするつもりはない。が、その衝撃的な発言を、衝撃的なハッシュタグにした、衝撃的なツイートを見つけてしまったのだ。衝撃的である。
Instagram(インスタグラム)というSNSがある。短文投稿がメインのツイッターとは違い、主に写真や動画を投稿するなどして楽しむSNSだ。…とても有名なものである。いちいち説明するまでもないだろう。
SNSが変われば文化も変わる。私はツイッターにばかりかじりついているが、Instagramでは、自身の投稿にとにかくハッシュタグを付けまくるという文化が存在するのだ。
そもそもハッシュタグというのは、同じ話題を口にしている人同士でつながりやすくするためのツールなのだが、ことInstagramにおいては、タグを付けること自体を目的としている人も多い。「同じタグを使っている誰かと、同じ話題で盛り上がって…」などということは、最初から考えていないのだ。現に、投稿者本人だけが、しかもその1回だけしか使っていないハッシュタグも、いくらでも存在するのだ。
(例:タレント・渡辺直美さんのInstagramへの投稿。実に12個のハッシュタグが付いている。しかも「#嘘嘘嘘」が2つ。)
おそらく、このNHK国際部のアカウントの担当者は、個人的にInstagramを楽しんでいる人物なのではないだろうか。1ツイートにハッシュタグ4つというのは、ツイッターではかなり多い部類に入るが、Instagramでは決してそうではない。むしろ控えめと言ってもいいくらいである。記事執筆にあたり、芸能人複数名の投稿を確認してみたが、ハッシュタグが7つ8つ付けられた投稿というのはザラに確認できた。
そのInstagramのノリをツイッターに持ち込むと、「#ロシアだけでなくアメリカにも多くの殺人者がいる」という事故が発生するのではないだろうかと、私は推測している。そうでなければ、「ロシアだけでなくアメリカにも多くの殺人者がいる」という文章をハッシュタグにしようという発想は、起こり得ないように思える。「#トランプ大統領」や「#プーチン大統領」なら十分理解できるが、「#ロシアだけでなくアメリカにも多くの殺人者がいる」は、常人の発想の範疇を超えている。私のような凡人には決して真似のできないことだ。
当然ながら、「#ロシアだけでなくアメリカにも多くの殺人者がいる」というハッシュタグを付けてこのニュースを論じている人など、全くいなかった。皆様も今後「#ロシアだけでなくアメリカにも多くの殺人者がいる」というハッシュタグを利用して、ツイッターやInstagramを楽しんではいかがだろうか。
又来シュウ
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