日傘ってどうなの? 涼しいの? いいの? どうなの? 男でもおかしくない? どうなの? どこで買えるの? 邪魔じゃない? どうなの?

 

夏の暑い日差し、嫌ですよね~。

「日傘がかなりいい」という噂を耳にしたものの、やっぱり「お嬢様」もしくは「おばさん」のイメージが拭えない。お嬢様にはなりたい気もするけど、おばさんにはなりたくない。おじさんにもなりたくなかったけど、身体は少しずつ蝕まれていく。

人生には抗えないものがある。

それでも刺すような日差しを遮るものがあれば、少しは快適になるのではないかと、日傘ってどの程度効果があるのか実際に使ってみた。

 

◇とはいえそもそもどこで買えばいいんだ?

今まで日傘を買おうなんて思ったことがない。使っている人がいるということは、どこかで売っているのだろう。それともおばさんが入っている箱の中に最初から付属品として一緒に入っているのか?

人に相談したら「ドラッグストアとかにあるんじゃない?」と言われた。人間の付属品は魂だけで、あとは金で買う必要があるらしい。

言われてみればドラッグストアには日焼け止めが売っている。同じ用途の日傘も同じ棚にあってしかるべきだ。

日焼け止めのクリームにゆっくりと沈んでいく日傘をイメージしながら、期待に胸を膨らませ近所のドラッグストアに向かう。

 

 

残念ながら見つからなかった。

以前ビニール傘が欲しくて、ダイソーに行ったらどこにも傘が置いてなかったことがあった。かなり大きめの店舗だったのでないはずがないと思い店員さんに尋ねたところ、バックヤードから什器ごと持ってこられて驚いたことがある。「雨の日しか出してないんですよ」雨の日にしか見えないもの虹以外にもあったんだ。

その理屈でいえば晴れている日に日傘が買えないはずがない。

婦人傘はあった。婦人傘ってなんだ? 雨を防ぐのが雨傘なら、婦人を防ぐのが婦人傘? これを持ってPTAの集会に乱入しよう。

 

 

ありそうなところを巡ったところ、一番種類が豊富だったのが東急ハンズだ。しかしどれもちょっとお高い。当時無職で収入もなかったし、家からあんまり出ないし、使い続けるかわからない。

じゃあ俺はなんで日傘が欲しいと思ったんだ?

 

 

◇日差しと視線は同じもの

 

300円均一の店に1本だけあった日傘、ちょっと端の装飾が可愛すぎる気もするけど、青の水玉だからぎりぎり大丈夫だろう。

ちなみにこの折りたたみ日傘、1000円だった。他にあった商品も1個150円だったり、1個200円だったり、500円、600円……300円均一の店自体がちょっと珍しいのに、そこが曖昧になるともう普通の店でしかない。

こだわりを捨てて生き残るならそれが正しいと思う。

 

 

 

 

開いてまず目につくのが裏地が銀色なこと。これだけで雨傘とはひと味違うとわかる。いかにも日差しを跳ね返しそうな見た目をしている。

使ってみての感想は「あ~たしかにちょっと快適」「雨傘より軽いし持つのは楽」「でも片手が塞がるのは不便」「重さがない分風ですぐ持ってかれそうになる」「ひとごみで使うと邪魔」「でもひとごみで使うと快適」「直射日光が遮られるから肌よりも目が楽になる」「とにかく目が楽、日差しってこんなに痛かったんだ」「音が遮られているのか少し静かに感じる」「視線も遮られるし、ちょっと想定していたのとは違う快適さがある」「イヤーマフに近い」「自分と外界に一枚膜がはられた感覚」「てきとうなことはいえないけど、弱めの感覚過敏にはかなり効果的かも」「発達障害傾向のある人には助かるときがあると思う」「ただし絶対にすぐなくす」

こんな感じだろうか。気になったのは日差しよりも静けさだ。たぶんほとんどの人が気にしていないポイントだと思うけど、自分にはこれが非常に大きかった。

 

 

 

ちなみにタイトルにもした「男性が日傘を使ってもおかしくないか」という観点だけど、まったく気にならなかった。

奇異な視線は感じなかったし、そもそも日傘で視線を遮られるので問題ない。日傘を持って歩いていた3日間で、一度だけ同じく日傘を持っている男性とすれ違った。傘のデザインさえファッションに合っていれば特に気にするようなことではない。スーツだと黒無地とかじゃないと似合わないかもしれないが、気にしなければいけないのはそれくらいだろう。

 

 

◇夏休みの自由研究

 

 

 

個人の感想が他人にとってあてにならないことはよくわかっている。Twitterで見た激ウマレシピは大体そうでもないし、奇天烈で面白い店は面倒なおやじがいるだけで、全ての関係者には届かない。「伝われ」で終わる辞世の句。

もうこれ以上個人の感想はいい。なのでもう少しだけわかりやすくしてみよう。

夏休みの自由研究とまったく同じ発想だ。「いいと思いました」では模造紙は埋まらないのだ。

 

 

検証方法はとても単純。アイスを皿に載せ、ひとつは日傘で日陰をつくり、もうひとつはそのまま直射日光に晒す。

そのまましばらく様子を見て、アイスの溶け具合を確かめる。この日の気温は30度超え。30分もあればいいだろうと、タイマーは30分でセットした。

 

 

 

検証開始から5分ほど経過したところで、袋から出した方がいいことに気付いた。

出したのはいいが、風で飛んできた砂が皿に入ってどんどん食べる気が失せていく。

 

 

汗がとまらない。目の前にガリガリ君があるのに食べてはいけない状況にめまいがする。こんなことなら3本買っておこえばよかった。「終わった後食べられるし」と思っていたけど、終わった後に残るのはガリガリ君じゃなくて水色のぬるい汁だ。

日陰が欲しい。何か日差しを遮るものが欲しい。目の前にある日傘はまさにそのためにつくられたものなのに、自分が使うことは許されない。このまま全部放置して家に帰ろうかとも思った。

 

 

 

 

 

使用禁止になった公園の遊具が、むしろ遊びたくなる見た目になっていた。

 

 

 

そうこうしているうちに気温は40度を超えた。どうなってるんだ。

アイスもすっかり溶けてしまった。まだ30分経っていないが十分だろう。早く帰りたい。扇風機が恋しい。

というわけで検証結果は以下のようになった。

 

 

【検証結果】

まあまあ、こんなもん。

日傘ありの方はまだかろうじてアイスの形を保っているが、日傘なしの方はほぼ液体になってしまった。

「涼しい」だけではなく、他の面でかなり快適になる日傘、安いもので一度試してみる価値はあると思う。

ちなみに私はこの日傘をすでになくしました。もう1本買うかはわかりません。

 

 

汁はあんまりおいしくなかったです。砂も入ってたし。

 

 


 

 

 

 

 

 

 

にぼし落ちてました。

 

 


 

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